目の前の仕事だけでなく、全体を見通す高い視座を持つ

田中 里奈/慶・環/筑附 '20/2020年9月登録

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今回は2021年度5月度月間MVPを取得した田中里奈さん(以下田中さん)にインタビューする。

田中さんは当時一年生だった2020年9月からサクラスに参画。ちょうど大学の入学とコロナ禍が重なった学年だ。



――サクラスに参画したきっかけは何でしたか?


 リモートワークの仕事を探していたことがきっかけです。入学直後は普通のアルバイトをしていましたが、出勤しなくていい点に魅力を感じました笑

そもそもアルバイトをしようと思ったのは、社会勉強がしたかったからですね。仲の良い友人たちと「私たち変わっているよね」と話すことがよくあり、社会的な常識のようなものを身に着けなければという思いがありました。


――なるほど。サクラスでは個性は尊重されますが、社会との接点も多いことから社会常識的なところは求められますね。

 ところで気になっていたのですが、田中さんは入学してすぐ授業がオンラインになりましたよね。それに対しては率直にどういう感想を持ちましたか?大学生活が楽しめなくなってしまったという感覚はありましたか?


 今振り返ると、友達もできたので、自分の立場がかわいそうだとは思いません。当時はやることがなくて暇な時間もありましたが、本を読むなど好きなことができたのは良かったかなと思います。


――そうなのですね。ではサクラスに入ってからについてですが、何か印象に残っていることはありますか?


 まず当時は入って最初の業務が、このブログのインタビューでした。そこで、西さん(西香織=現在の制作担当学生役員)のインタビュー記事を担当したのですが、そこでスケジュール管理の方法を話してくださったのが印象に残っています。西さんは当時から広告制作物の進行管理をしていて、メンバーの中でも特にスケジュールに気を遣ってました。同時並行で多くのタスクを担当抱えているようで、スラックの自分向けのチャットスペースで次にすることをリストアップしておくなどの工夫を教えてくれました。それ以来、納期を守るためにできる仕事に早めに取り組むことや、そもそも納期に遅れないための危機管理意識が芽生えました。


ーーその後の仕事で印象に残っていることはありますか?

 

 次は初めてターゲットリストを作った時です。初めは難しく感じましたが、自分なりに調べて作り上げていくうちにコツがつかめ、以降のキャンペーンにも応用できるようになりました。この経験を通じて、初めの作業を丁寧に行っておくことはその後の業務や他のメンバーの参考になることにも繋がるのだとわかりました。最初の努力があったことで、マニュアルのターゲットリスト作成部分も進化し、新しいメンバーに伝えることもできていると思います。


――今はチームNに所属してますね。最近ではどうですか?


 中村さん(中村情奈=現在のチームNキャプテン)の、チームへのコミュニケーションですかね。単なる業務連絡以外にも、チームのモチベーションを上げる言葉なども発信したりしていて良いなと思いました。また、誰かの質問に対しても全体に見える場所で返答することで、全体の理解を促すことに繋がっていたと思います。

――田中さんは一年生のうちからインターンに参加、早々にチームの中心として活躍するになり、いよいよ満を持してのMVP受賞。特に力を入れていた点はありますか。


 なるべく全体感を持って仕事に臨むことは意識していました。

 例えば広告プレビューを出す際でも、後々必要になる情報で足りないものがあれば予め聞いておくなど、連絡の回数が少なくなるような工夫をして全体を通して効率的に業務を進めることができるようにしていました。

 大学のゼミでの連絡などでも、必要になりそうな情報をあらかじめ伝えたり、あらかじめ先を読んでスケジュールを組んだり、なるべく先を見通すようにしています。


――目の前のことに囚われるステージから、全体の効率化を俯瞰して考えるステージに移行できたのですね。それが結果として個々の局面での行動をより良いものにしたと。早めに行動するとおっしゃっていたのも、それが結果的に全体の効率化を後押ししますよね。

 3月4月などは、特にたくさんの仕事を任されていたとのことで、社長も頼りにしていたそうですが、その時もこうした全体を組んだり見通す高い視座があったのですね。


 そうですね。随分と急な仕事も多くありましたので笑。一週間前に依頼された仕事を期限までにきちんと納品した時に、スピード感や信用度が認められて次の仕事をいただけるようになったことが印象に残っています。


――他にも、他のメンバーからは朝礼での田中さんの発言がいつも的を射ているというような声もあるようですが


 朝礼では、自分のことだけではなくチームのことを考え、今まで支えてくれた人たちに対して何ができるのかを考えるようにしていました。


――このあと留学が控えてるということですが、留学先でも充実した時間を過ごして下さい!


ありがとうございます。

 単なる精神論ではなく、全体を俯瞰することで得られる情報を用いて、確実性をもって問題に対処したり周囲からの信頼を得たりしているところが印象的だった。そうした冷静さと確実さ、そして純粋な向上心が周りの人を惹きつけ、月間MVPを獲得するに至ったのだろう。

サクラスでは田中さんのように全体を鳥の目で見られるメンバーや根性を持って問題に体当たりしていけるメンバーなどそれぞれのメンバーに強みがあり、それが活かせる場がある。

敵を知ることも重要だが、己を知ることはより重要なのかもしれないと感じた。


今回のインタビュイー

田中 里奈(たなか・りな)
慶應義塾大学環境情報学部2年。

筑波大学附属高校出身。
2020年9月よりサクラスに参画。


(文/大廣さくら=慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 4年)



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